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大人の遠足 美瑛・富良野編 Biei&Furano

我が家のクラフトコーナーで大部分を占める「LiLiput」のぬいぐるみ。
目、耳、口などの位置がユニークで、表情豊か。
制作された日が誕生日としてタグ付けされているので、
贈り物にも喜ばれるし、見ていて楽しいから我が家の人気者だ。
現在、店舗を持たない「LiLIput」さんから
今年の「ふらの クリエーターズ マーケット」に出展すると聞き、
友人の作家夫妻と仕事仲間のデザイナーと4人で行くことになった。

せっかく富良野方面に行くなら、と
数年前から話題の美瑛「青い池」にも行くことに。
札幌を朝6時半すぎにスタートし、9時過ぎに到着。
天候は曇りで気温も5月並みの低さだったけれど、
初めて「青い池」を見る私たちの第一声は、「青い!」。

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朝なので観光客も少なく、ゆっくり楽しんで帰る頃、水面に泡のような波が・・・。
シュワシュワシュワ〜と小さな音をたてて
次第にその面積も広くなり、こちらに押し寄せてくるよう。
何か生き物が現れるのかと期待していたが、どうやら風が水面を渡っていたらしい。

道産子なのにこちら方面に来たことがないという作家夫妻のために、
ちょっとだけ「丘のまち」を観光してから、ランチへ。
「ふらの クリエーターズ マーケット」の会場に近い場所で、
みんなが好きそうな店をリサーチしておいた。
「ふれあいの家」という、まるでグループホームのような名前の店。
本当にこんな所にあるの!?というくらい山に向かって行くと、
パークゴルフ場に併設された宿泊施設の1階にあった。
聞くところによると、マーケットに出る作家さんたちの宿にもなっているらしい。
ここで、「石焼ステーキ定食(1700円)」と
ビール(もちろん、ドライバーは飲んでいません)、
ジンギスカンをいただく。
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黒い石は富士山の溶岩を固めたもので、肉は十勝牛。
・・・と、各自いつのまにか、店のスタッフに取材済み。
このお肉は本当に美味しかった!

今や富良野を代表するイベントの1つとなった
「ふらの クリエーターズ マーケット」には、
「LiLiput」さんのほかにも、
以前取材したことがある作家さんたちが多数出展していて、
各ブースを回りながら同窓会のようにごあいさつ。
消しゴムはんこの「ART&CRAFT KOTORI」ちゃん。
漆アクセサリー「ウルカジ」のヨッちゃん。
木の指輪の「Guchico」さん。
色のきれいなストールの「megring」さん。
もちろん、ほかにも興味深い作家さんたちがいっぱいで、
私たちは出展者たちと話しながら買い物を楽しんだ。
友人の作家夫妻は、革とニットのクリエーターなのだけど、
彼等は同業者のブースには全くと言っていいほど行かず、
「違うものづくりを見たい!」と楽しんでいた。
なるほど、そんなものかも。

感動したのは、飲食が並ぶ屋外会場。
大きくて美味しかったたこやきの「大たこやき 満天福」と
移動式の石窯で焼かれたピザが絶品だった「PIZZERIA 飛行船」、
焼き鳥やコーヒーを購入して、屋内会場の和室休憩所でおやつ。
どれも美味しくいただきました。
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やはり、この手のイベントは飲食も充実しなきゃ、と勉強になることしきり。
私も2003年から、地域でのアートマーケットを不定期開催して来た。
作家本人がいて、作品を説明または制作することが条件というものだが、
こんなに規模が大きくないので、飲食はあっても1つか2つくらいだった。
「ふらの〜」では会場案内図も心憎い演出がされていて、
いろいろ学べて、楽しかった。

帰りは「吉田農園」で、ふらのメロンを購入。
美味しくいただきました!
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# by kikimimi_asabuya | 2015-06-30 15:11 | Event イベント | Comments(0)

アリスのままで STILL ALICE

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監督・脚色 リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド
原作 リサ・ジェノヴァ「アリスのままで」(キノブックス刊)
出演 ジュリアン・ムーア、クリステン・スチュワート、アレック・ボールドウィン、ほか

 50歳で若年性アルツハイマー病を宣告された女性が、すべてを忘れてしまう前に、自身に託したメッセージ。主演のJ・ムーアは今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞した。監督のR・グラッツァーは、2011年にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されながらも製作に着手。受賞の朗報を得た後、3月に亡くなったという。主人公のアリス同様、まさに命がけで、自身の存在を世に遺したことになる。

 ニューヨーク・コロンビア大学の高名な教授で言語学者のアリス(J・ムーア)。50歳を迎えたその日、愛する夫(A・ボールドウィン)と長女夫妻、長男に囲まれて最高に幸せな誕生祝いに浸っていた。唯一の心残りは、ロサンゼルスにいる女優志望の次女・リディア(K・スチュワート)。この日もオーディションがあるからとパーティーには不参加だった。
 ある日の講義中、アリスは突然言葉が出なくなる。その場はなんとか繕うが、その後もキャンパス内をジョギング中に、帰り道がわからなくなる。不安になったアリスは脳の検査を受け、若年性アルツハイマー病と宣告されるのだった。毎日少しずつ、記憶や知識が抜け落ちて行くアリス。あるとき、パソコンの中に、かつての自分からのビデオメッセージを見つける。

 どうしても「これが自分だったら」と考えてしまう。本人、家族、同僚など、自分がどんな立場であっても「これが自分だったら」どうするだろうか、と。自分がわからなくなっていく妻/母はかつて聡明な人だったのに、と心の中で何度も思うだろう。献身的に、根気よく介護をする夫は次第に疲弊し、子どもたちに遺伝する確率は50%と聞いた妊娠中の長女も不安になる。長男は、次女は・・・。自分の中から自分がこぼれ落ちて行く感覚、何もなくなっていく自分を感じるなんて、とてもやりきれない。でもそれは、誰にも訪れないとは言えないことだ。最近物忘れが激しい私も「〜ままで」いられるうちに、やっておかなければいけないことが、山のようにありそうだ・・・。6/27公開。



# by kikimimi_asabuya | 2015-06-25 21:24 | Movie 映画 | Comments(0)

100歳老人の痛快アドベンチャー

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この100歳老人、面白すぎる。
人生はいくつになっても前向きでなきゃ!

書店で見て、タイトル買いした「窓から逃げた100歳老人」。
窓から、って? 逃げた、って?
帯に「映画化決定! 11月公開」とあったので、
てっきり今年のことかと思って買ったら、
後日TSUTAYAでDVDを見つけ、すでに公開済みだと知る。
札幌で上映されたのかしらん・・・?

本は、痛烈に楽しかった。
DVDの映像は、また違った魅力とテンポで、笑えた。
なんせ、この100歳老人、すごすぎる(笑)。
私たちが世界史で学んだ戦争や革命の陰には、彼がいた、らしいのだ。

作者は、スウェーデン出身のヨナス・ヨナソン。
物語は、スウェーデンの町の老人ホームで、
100歳の誕生パーティー直前に脱走したアランが主人公。
自室の窓から逃げ出したアランは、あてもなくバスターミナルに行くが、
そこで態度の悪い若者から、
「トイレに行くからスーツケースを持っていろ」と言われる。
程なくバスが来たので、スーツケースごと乗り込むアラン。
たどり着いた場所で会った男・ユーリウスに歓迎されているところへ、
追いかけてきた若者が乱入するが、
アランとユーリウスは彼を撃退し、冷凍室に監禁する。
いったい何が?とスーツケースをこじ開けると、そこには大金が!
翌朝、誤って死なせてしまった若者と大金と共に、アランとユーリウスは旅に出る。
2人が道中で出会い、巻き込んで行く人々、
大金を取り戻そうとする一味、老人の捜索と一味を追跡する警察。
これらが絶妙に絡まり合って、現在の状況と
アランのこれまでの人生を振り返る場面とが並行して描かれる。

実はアランは、爆破の達人。
世界史に登場するような人物とアランとの関わり、
世渡り上手というか、危機回避能力に長けているというか、
激動の時代を100年間生き抜いてきたアランの人生は
嘘臭いけど興味深い。
しかも、彼の人生はまだまだ、楽しく続きそうだ。

生きて行くのに必要なのは、その場の空気を読む力なんだなぁ、と痛感。
ひょうひょうと生き抜くアランの人生に乾杯!

# by kikimimi_asabuya | 2015-06-24 21:47 | Book 本 | Comments(0)

「ストレイヤーズ・クロニクル』は、青春映画?

「ストレイヤーズ・クロニクル』は、青春映画?_e0343244_18082246.jpg
監督 瀬々敬久「感染列島」ほか
脚本 喜安浩平
原作 本多孝好「ストレイヤーズ・クロニクル」
出演 岡田将生、染谷将太、成海璃子、豊原功補、石橋蓮司、伊原剛志、ほか

 実験によって特殊能力を持たされて生まれてきた2種の子どもたち。一方は、その能力を人類の未来に使おうとし、もう一方は、その未来を破壊しようとしているというストーリー。望まぬ能力を持って生まれた子どもたちって、ヒュー・ジャックマンの「X-MEN」シリーズに似てる? グリープのリーダーが車いすに乗っているというのも、「X-MEN」のプロフェッサーみたいだし。
 「ストレイヤーズ・クロニクル」というのは、「さまよえる者たちの記録」のことだそう。実験で生まれた、限られた命を持つ若者たちの物語は、映画の世界だけで済んでくれれば良いのだけど・・・。

 1990年代初め、ある極秘機関の実験によって、2組の「進化した」子どもたちが誕生した。一方は、親の脳内に強いストレスをかけて生まれた、人間の潜在能力を極限まで発揮できる子どもたち。もう一方は、動物や昆虫のDNAを植え付ける遺伝子操作で、生物の能力を宿す子どもたちだ。2組の子どもたちは別々に育てられたが、やがて機関は閉鎖され、彼等も大人になろうとしていた。昴(岡田)をリーダーとするグループは、特殊能力の代償として「破綻」という精神崩壊の危険を抱えている。それを解決する鍵を握っているのが、外務副大臣の渡瀬(伊原)で、昴たちは渡瀬の裏の仕事を渋々請け負っていた。ある日、昴と兄弟以上の絆で結ばれる亘が破綻。昴は他のメンバーが気になって様子を見に行くが、その道中で、コートのポケットにアゲハ蝶とドクロが描かれたカードを入れられる。アゲハは、学(染谷)をリーダーとするもう一方のグループで、去年の夏から続いている殺人事件の犯人でもあった。渡瀬は昴に、アゲハの確保を命じる。

 くるくるヘアの美しい岡田将生クンは、本作で、ストレートヘアのように前髪を下し、頬もこけた感じで、三浦春馬かと思ったほど。製作チームが「デスノート」「GANTZ」のメンバーで、岡田クンも初のアクションに挑戦。あの素敵な笑顔が見られないのが残念。対する染谷将太は最近よく見るのだけど(「寄生獣」シリーズなど)、ホント”不気味なヤツ”が似合う。ただ私には、最初から最後まで「X-MEN」の日本版?にしか思えなかった。主題歌・挿入歌は、ゲスの極み乙女。6/27公開。

# by kikimimi_asabuya | 2015-06-23 19:33 | Movie 映画 | Comments(0)

ゲストハウスでボランティア

在札外国人を170人取材してきた経緯から、
老後(!?)の活動の1つは、
札幌で暮らす、または札幌を訪れる外国人のために
何かできることがあれば、と思っている。
そんなとき、5月19日付けの北海道新聞で
「ホッカイドウ・サン・ゲストハウス」が4月下旬にオープン
という記事を見つけ、すぐ電話。
ボランティアを申し出た。

ここは、札幌を訪れる外国人客を中心とした格安宿泊施設。
地域住民や留学生、
日本人観光客とも交流できる場を目指しているそうで、
英会話を絡めたイベントも企画中という。
ボランティアなどしたことがない私だけれど
(ボランティアのような仕事はしているけれど=苦笑)、
人生の後半は「世のため、人のため」、
札幌の外国人のため、と思っているので、
願ってもない”出会い”だった。

ここを立ち上げたのは、東海林嘉良子さんという、不動産業を営む人。
外国人と日本人が交流する場になれば、と建てたそう。
今月初めに、正式にボランティア登録をした後は、
説明会などのミーティングを心待ちにしていたが、先週、
「26日、27日の夜、ボランティアできますか」とメールが・・・。
いきなり!?と思いつつ、仕事がなかった27日に参加。

場所は、北海道大学に近い、地下鉄北24条駅から徒歩5分ほどにある一軒家。
指定された18時に行くと、東海林さんと、
1日先輩のボランティア、Aさんに会えた。
宿泊客たちは夜遅くに来ることが多いらしい。
なんとなく手持ち無沙汰で雑談などしているうちに19時半、
アジア系の女性3人グループがチェックイン。
まだ施設内すら見学していない私なので勝手がわからず、
Aさんが代表者に英語で説明している間に、
ほかの2人に、いつ札幌に来たのかなどを聞いてみる。
水曜に北海道に来て、旭山動物園などを見て今日、札幌に着いたという。

その後はAさんに付いて部屋を案内し、
翌日の朝飯の下ごしらえを手伝って、21時に初日終了。
この日のボランティアはAさんと私だけで、
東海林さんのお仲間のスタッフSさんが1人いるだけ。
いきなり忙しくなったので写真を撮ることもできなかったが、
次回のために、チェックイン時の資料をもらってきた。
なんせ、オープンまで怒濤のような日々だったようで、
「怒濤は今も続いている」と苦笑するSさん。
予約も入って来るし、
目の前にあることを片付けるのに精一杯のよう。

私なりに気づいたことはたくさんあったけど、
これまでの宿泊客の感想を見ると皆、
スタッフの対応は良かった、と書いてくれている。
これから徐々に、良い施設になっていけばいいな、と
次回を楽しみにしている。

ホッカイドウ・サン・ゲストハウス
http://hokkaido-sun.com

# by kikimimi_asabuya | 2015-06-22 17:45 | English 英語 | Comments(0)

札幌在住ライターの映画と本と綴りごと


by kikimimi_asabuya