mystery「白薔薇殺人事件」クリスティン・ペリン著
2025年 09月 07日
ごひいきミステリ作家たちの新作が出ないため、
ブックレビューを参考にして買ったのが本書。
「2025年本屋大賞翻訳小説部門」第2位。
作家の名前は聞いたことはないが、帯裏の
「書店員から絶賛コメントの嵐」を読むと、気になる。
全国の書店員さんが「いちばん売りたい本」が本屋大賞だから、だ。
そして、実は著者も書店員として数年間勤務していたらしい。
“ミステリ作家の卵”である主人公はある日、
資産家の大叔母から突然、招待を受ける。
だが当日、大叔母は遺体で発見されて・・・という、
ある種、ミステリの王道テーマ(遺産争い、とか)。
だが、真相は大叔母の若い頃にあり、
彼女が住む街には、当時の仲間たちが今も住んでいて・・・。
大叔母が書いた60年前の“調査記録”を通して過去を振り返り、
大叔母を殺害した犯人捜しに挑む主人公の現代と行き来する。
その軽快さと、誰もが怪しく思える人間関係の描写は
アガサ・クリスティーっぽい。
だから、わりと好きな流れ。
本書が「大人向け小説のデビュー作」というから、次作にも期待。
ミステリ作家志望のアニーはある日、存在さえ知らなかった資産家の大叔母フランシスから、彼女の住むキャッスルノール村に招かれる。だがアニーが訪れた日、彼女は遺体で発見され、そばには白いバラが落ちていた。実はフランシスは16歳のとき、占い師からある予言を告げられており、その予言が的中したときのために約60年かけて周辺の人々を調査していた。その記録を手がかりに、犯人捜しに挑むアニーだが・・・。
「白薔薇殺人事件」
クリスティン・ペリン著、上條ひろみ訳、創元推理文庫刊
by kikimimi_asabuya
| 2025-09-07 18:38
| Books 本
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