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essey「ポケットにカメラをいれて」幡野広志著

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「うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真」の続編。
ポケットにカメラは入らんだろ!というツッコミに備えて、
「ポケットにスマホが入っているでしょう」という著者。
「スマホからはじめればいいんじゃないですか」
そう、前作と違って本書は、
スマホでいいから「写真を撮ろう」だ。

帯には、「写真を撮れば『自分』がわかる。」とある。
整理収納アドバイザーでもある私は、
整理収納の前段階で、写真を撮ってみる、というのを学んだ。
驚くなかれ。
見慣れている部屋を撮るだけで、今の「自分」がわかるのだ。
写真って、こわい、だから、面白い。

「どれくらいの時間をかけて/どこで何を学んだか。
人生で何を考えて/吸収してきたか。
そこまでうつるのが/写真だったりする。」

うん、とてもよくわかります。

著者は、2017年に多発性骨髄腫を発病した「血液のがん患者」。
本書には入院中の写真もある。
「写真と自分に向き合うための100の言葉」はいちいち、心に刺さる。

前著書と本書を読むと、
撮りたい瞬間に撮った写真が正解なのかな、と思える。
そういえば、「写真がうまい」といわれていた亡父は
飾っていない、気取っていない、素のままをよく撮っていたっけ。

「ポケットにカメラをいれて」幡野広志著、ポプラ社刊


by kikimimi_asabuya | 2025-09-07 16:45 | Books 本 | Comments(0)

札幌在住ライターの映画と本と綴りごと


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