人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「シャイニング」を読み直した

「シャイニング」を読み直した_e0343244_20545767.jpeg
ディズニーの行き帰りでずっと「シャイニング」を読んでいた。
夢の国への旅なのに、閉鎖されたホテルでの惨劇を読むなんて。
案の定、夜のホテルの長い廊下は
いくらディズニーでもさすがにちょっと怖かった。
「そこの角を曲がったら・・・?」

「シャイニング」はスティーヴン・キングが30歳ころの作品。
「キャリー」(1974)、「呪われた町」(1975)に続いて、
1977年に書かれた長編3作目で、
私の書棚の「キング」コーナーでも最初の方に並んでいる。
読んだはずだが記憶がなく、思い出すのは
ジャック・ニコルソン主演の映画、あの恐怖のシーンばかり。

それをなぜ今さら読むかというと、
最近買ったキングの新刊文庫が、
「『シャイニング』から30年後」の物語だから。
上下巻を読み終えてすぐに新刊を読み始めたが、
冒頭はまだ「あれから3年後」くらいなので、
あの惨劇から逃れたばかりの感が残っている。

「シャイニング」が映画になった70年代はホラー映画の全盛期。
キングの「キャリー」はホント、怖かったし、
「エクソシスト」「オーメン」「ローズマリーの赤ちゃん」「サスペリア」「ジョーズ」「ゾンビ」・・・。
日本でも横溝正史の作品が次々と公開された時代だ。
そういえば、よく行ったなぁ、映画館に。
大きなスクリーンで見ると、ホント、怖かった。
特殊効果的なものは今よりもチープだったはずなのに・・・。
それにしてもなぜあんなにホラー人気の時代だったのだろう。

若い頃のキングの作品、とはいえ、すでに
圧倒的な描写力とスピード感、緊張感にあふれていて、
自分もその場にいるように思える。
さすが、キング。
さて、30年後に何があったのか、楽しみ、楽しみ。

「シャイニング」
スティーヴン・キング著/深町眞理子訳(文春文庫)


by kikimimi_asabuya | 2018-11-11 08:17 | Book 本 | Comments(0)

札幌在住ライターの映画と本と綴りごと


by kikimimi_asabuya