人気ブログランキング | 話題のタグを見る

movie「DUNE デューン 砂の惑星PART2」

movie「DUNE デューン 砂の惑星PART2」_e0343244_22490127.jpeg

2021年公開の「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編。
試写前日にAmazon primeでPART1をおさらいしたので、
登場人物や関係性、ストーリーの複雑さがちょっと整理され、
比較的すっきり見られた。
ただラストで新たな関係や感情が湧き上がり、また「つづく」らしい。
まるで「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」のように、
壮大な叙事詩なのですね。
そもそも「全宇宙の運命を賭けた決戦」らしいし…。

前作にも増して、口の中が砂っぽい?と錯覚するほどの砂、砂、砂。
しかも、とても美しい砂なのだ。
まるで、生きているかのように、流麗で。
巨大な虫のような「サンドワーム」に乗るシーンは、まるでナウシカだ。

本作も3時間近い上映時間だが、
複雑な背景があるなかで、あまり長さを感じなかった。
むしろ意味深な終わり方に、続編も気になる。
そして、主演のティモシー・シャラメはやはり、美しい。

「デューン/砂の惑星」は1984年、デヴィッド・リンチ監督が制作。
ミュージシャンのスティングも出演しているが、
興行的には失敗だったらしい。
本作の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴの「メッセージ」(2016)は
私も好きな作品だが、この美しさに共通するものを感じた。

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス
原作:フランク・ハーバート「デューン」
原題:Dune:Part Two
出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデム、レア・セドゥ、クリストファー・ウォーケン、ほか
公開:3月15日
上映時間:166分

砂に覆われた過酷な惑星デューン。ここでしか採取できないスパイスをめぐり、アトレイデス家とハルコンネン家による壮絶な宇宙戦争が勃発。アトレイデス家は全滅したが、後継者ポール(T・シャラメ)は、母ジェシカ(R・ファーガソン)と生き残っていた。ポールは自分たちを助けてくれた“砂漠の民”の戦士チャニ(ゼンデイヤ)と恋に落ちる。“砂漠の民”のリーダーであるスティルガー(H・バルデム)はポールを救世主と信じ、ジェシカもそう願っているが、ポールは、宇宙を統べる皇帝(C・ウォーケン)と結託するハルコンネン家に復讐すべく、反撃に出る。

# by kikimimi_asabuya | 2024-03-12 22:49 | Movies 映画 | Comments(0)

anime「宇宙兄弟」

Netflixで「宇宙兄弟」全99話を今朝、見終わった。
約2週間かけて、毎日数話ずつ見ていたので、
すでに「宇宙兄弟」ロス。
TVで放送されていたときも毎週見ていたが、
やはり素晴らしい、すてきな、大好きな物語だ。

宇宙飛行士になって月面に立つことを目指すという
兄弟(ムッタとヒビト)の夢もさることながら、
笑えて、泣けて、元気になって、気持ちがスーッとなる。
人として大切にしなければいけないことは何かをわからせてくれる。
私にとっては希少で貴重なアニメだ。

2007年から「モーニング」で連載開始。
私は12年4月から14年3月まで
日本テレビ系列で放送されたのを見て、ファンになった。
セリフの上手さ、間の良さ、
ストーリーの運びも人物描写もていねいで、
人にはそれぞれに物語があることを、
各人が人生の主人公であることを再認識させてくれる。

99話は「なぜこんなところで?」という終わり方で、
当時はおそらくすぐに続編があるだろうと思っていた。
あれから10年、彼らのことが気になるのは皆同じだろう。

「モーニング」では今も連載が続いているらしいし、
コミックも現段階で43巻まで発売されている。
そうか、その手があったのか。
「続きはウェブで」じゃなく、
「続きは紙で」見られるのか。

作者の小山宙哉が何かのインタビューに答えているのを読むと、
アニメが途中で終わったのは「連載に追いつかれてしまったので」という。
なるほど、そういえば50話あたりから少し、
これまでのあらすじを振り返るだけのような内容が続いていた。
作者の体調が悪かったとか、“大人の事情”かと思っていたが、
連載と毎週放映が同時進行なら、そんなこともあるのかもしれない。

作者自身が、連載は「完結間近」と言っているようだし、
アニメは「連載が終わってからやりましょう」とも話しているようだし、
期待して待つことにしよう。

「宇宙兄弟」には、心に刺さる、泣きたくなるような名言も多い。
先ほど、公式サイトを知ってLINE登録をしたらすぐに、
シャロン(天文学者)の名言が届いた。
「迷ったときは、どっちが正しいかより、どっちが楽しいかで決めなさい」
その通り!
私はヒビトのこの言葉にも納得した。
「テンションの上がらねぇことに、パワー使ってる場合じゃねぇ」

 


# by kikimimi_asabuya | 2024-03-09 15:58 | Movies 映画 | Comments(0)

rakugo「春風亭一之輔」

「春風亭一之輔独演会」が先日、道新ホールで行われた。
「笑点」に出演するようになって、全国にその名と顔が売れたらしい。
昨年の高座でも話していたが、客の入りが全国で圧倒的に増えたという。
なんだかんだと言われていても、恐るべし「笑点」人気。

2月26・27日の2日間公演だったが、
初日は大雪のため飛行機が遅れ、18:30の開演が19:15に。
当然終演時間も遅くなったが、
文句を言う人は居ても、帰る人の姿はなかったような…。

それもそのはず、
道新ホールに一之輔が出演するのは今回が最後となる。

北海道新聞社(道新)の本社移転に伴い、
道新ホールは今年6月30日で閉館する。
1963(昭和38)年の開館で、60年間、“文化的催し”に利用されてきた。
本社は移転するが、新社屋にはホールを造らないという。
だから一之輔の道新ホールでの公演は今回がラストだ。

このところ「ありがとう道新ホール」を冠したイベントが続く。
「春風亭一之輔独演会」もその一つ。
ご本人も話していたが、
「道新側が主催の『ありがとう道新ホール』って、誰目線?」には笑えた。
でも
「落語がやりやすい、本当に良いホールだった」と
心なしかしんみりしたような…。
最後の最後に、会場の皆さんと一本締め「いよ〜っ!」。

帰り際、知人の女子アナの姿を見かけ、帰宅後にメールを送ったら、
一之輔師匠がまだ二つ目の頃に見た席と同じ席に座ったという。
感慨無量でした、とのことだったが、
二つ目の頃から行っている彼女もスゴイ。

私は一之輔の「ねずみ穴」が好き。
そろそろ、じっくりと、泣かせる話も聞きたいものです。
rakugo「春風亭一之輔」_e0343244_18185994.jpg
rakugo「春風亭一之輔」_e0343244_18192018.jpg


# by kikimimi_asabuya | 2024-03-08 18:22 | Rakugo 落語・講談 | Comments(0)

難しい…

このところ、小説ばかり読んでいたので、
少しお勉強もしようと思って買った新書版3冊。
難しい…_e0343244_11584656.jpg
紀伊國屋書店からのメールで知り、
三省堂書店で購入(紀伊国屋さん、ゴメンナサイ)。
私は恐竜もミイラも大好きだし、
昨年上野に行った際に休館だった科博もリベンジしたいし、
自分の仕事的には言葉についても掘り下げたい。
なかなかナイスなチョイスじゃん!と自画自賛。

最初に読むのはどれにしようか、
後ろ手でトランプを切るようにランダムに選んだのが、恐竜。

ところが、まったく頭に入ってこない。
DNAとかアミノ酸などのワードは聞いたことがある、
という程度のレベルの私ゆえ、
「塩基配列」とか「CTT→CTCに変化する」って?
専門用語や化学式もいっぱいで、
必死に活字を追っているのに、何を言っているのかワカラナイ。

三分の一くらい読んで(活字を追って)気づきました、
自分の“身の程知らず”ぶりを。
この手の内容を文字で読むのは、私には難しいようだ。
一応、最後までがんばってみるけれど…。


# by kikimimi_asabuya | 2024-03-05 11:59 | Books 本 | Comments(0)

movie「52ヘルツのクジラたち」

movie「52ヘルツのクジラたち」_e0343244_08523810.jpeg
「52ヘルツのクジラ」の鳴き声は高音すぎて
他のクジラには聞こえない、届かないという。
だから「世界で最も孤独なクジラ」といわれている…。
本作の登場人物たちは、そんなクジラたちだ。
声なき声でどんなに叫んでも、周囲には届かない。
それでも、
いつか誰かが聞き留めてくれるかもしれないと願って、叫んでいる。
その声が届いて救われた人も、救われなかった人も、
見守るしかなかった人もいる。

原作は本屋大賞受賞作。
主演の杉咲花は、本作で友人役の小野花梨とは昔からの友人同士で、
2年ほど前に彼女からこの本をお薦めされていたと言う。
彼女に「実写化されるなら花に貴瑚をやってほしい」と言われており、
それが実現、しかも友人同士という役どころで、だ。
本作でも、必死で彼女を救おうとしている友人・美晴を好演。
こんな友達が居てくれたら、きっと
いろんなことも乗り越えられそう、と思うのだ。

本作でたびたび言われる「魂の番(つがい)」という表現。
最初は、ちょっと気取ってる?と思って聞いていたが、
ラストに向けて、その言葉の意味が痛いほどわかる。
私たちは、52ヘルツのクジラの声を聞こうとしているだろうか。

監督:成島出
原作:町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社刊)
脚本:龍居由佳里、渡辺直樹(脚本協力)
出演:杉咲花、志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、真飛聖ほか
公開:3月1日

海を見下ろす高台の一軒家。東京からやってきた三島貴瑚(杉咲)は、亡き祖母が暮らしたこの家に1人で住み始める。ある日、虐待されて声も出なくなった少年と出会い、家に連れ帰るが、少年は逃げ出してしまう。かつて自分も家族に虐待され、搾取されてきた貴湖は、あのときの声なきSOSを聞いて救い出してくれた安吾(志尊)に思いをはせる。


# by kikimimi_asabuya | 2024-03-01 08:52 | Movies 映画 | Comments(0)

札幌在住ライターの映画と本と綴りごと


by kikimimi_asabuya